仕事内容は大体分かった
1日の流れが知りたい
私も当時知りたかった
この記事を書いている人
- お国(ガチの行政トップから市町村まで)に年1億売っていた元商社マン
- 「専門メーカー商社(繊維アパレル)」とかいう闇鍋に所属
- 指定難病にかかり、医療費100万連発とかで貯金が吹き飛んだ上に退職
- 国と接していた時の知識をフル活用して支援制度だけで生きている
目次
商社の仕事内容おさらい
総合商社→クレヨンしんちゃんのヒロシ
専門商社→ある分野に特化した仲介人
総合商社はなんでも屋、自販機
専門商社はオタク
そんな仕事内容。
例えば取扱ってる商材が
・電子機器→機械オタク
・文房具→ボールペン、紙のマニア集団
そして私が居たのは繊維系。
実は先端技術やガジェットの世界
繊維業界とは
「繊維」と聞くと
糸や縫い物、布を想像するかもしれない。
超身近に思える。
「和服の新色とか営業するのかしら?」
違う。
百貨店とか行きたかったわねぇ。
真逆。
・宇宙服の新素材
・人間には切れない強度の糸
・水は通さないのに蒸気は通す布
「カーボンファイバー」とか
「GORE-TEX」とか聞いたこと無い?
アレ。
だから
・防弾装備
・防護服
・感染防止衣
みたいなのを取扱ったりする。
繊維アパレルのとある1日
メーカー版
【午前】帝人と商談
あの帝人。その他繊維メーカー。
ちなみに帝人や東レはバトルしているので
その下の我々も所属で戦う事になる。
業界研究に役立ちそうだから
今度別で記事にしようかな。
要は
帝人族の企業群VS東レ族の企業群
帝人→生地を使ったメーカー→…
VS
東レ→生地を使ったメーカー→…
やることは
・新しい素材は出たか
・ソレを使った新商品はいつ発売か
・また値上げー?いえなんでもないです。
世界は上流ほど偉いように出来ている。
川の流れでよく例えられるが
原料メーカー
↓
商品メーカー
↓
販売者
なので逆らってはいけない。
あとはお勉強。
素材の良さが分からないと
そこから出来上がった商品の良さも
伝えられない。
【午後】取引先と商談、試験
次はこっちのターン。
「繊維が値上げになっちゃいました」
「なので商品も値上げです」
そして販売者さんは
通販ページをこっそり値上する。
帰りに工場へ寄って
繊維メーカーから持ち帰った新情報や
新素材を使った次世代製品の
第三者試験結果を伝える。
社外秘の塊。
商社版
【午前】製品メーカーと商談
今度はこちらが販売者。
相手は原料メーカーではなく
商品を作っているメーカー。
やる事は大して変わらない。
・新商品はないか
・営業トークないか
値上げ宣言が来たら
販売価格を変える。
【午後】小売店や御役所まわり営業
前回にも話したルート営業。
現地の代理店さんと一緒にメシ食う。
直接行ける範囲の店舗さんには
ひとりで新商品や値上げ報告。
たまにイベントが発生して
はぐれメタルが出現する。
どこぞの財閥一族がたわむれ。
コンシェルジュやら秘書から突然連絡が来る。
・ちょっと防護服くれないかな
・下界で病気が流行ってるんでしょ?
・よく分からんから一番いいやつ
・値段もどうでもいい、はよクレ
はい工場一旦ストップ。
宇宙服みたいな最強の特注品を製造する。
その時作っている最中だったお客様には
「工場の機械が壊れまして」
とか言って納期を遅らせる。
わぁ資本主義。
まとめ
商社は
・メーカーの面
・販売店の面
両方持っている場合も多い。
就職を考えているなら
その両方になれると思おう。
参考になれば幸い